=敦煌奮闘記= 
莫高窟での13日間 〜8日目〜
16日の写真、ミスして消してしまったので、他の日の代用写真で失礼します。
爺ぃは莫高窟歴代御霊の仕業と言う事にして居りますが、追って説明します。

 日本人親子2人旅
8月16日。今日も昨日同様、かつ天気予報の通りにかなり暑い日と成り ました。真夏同様です。
到着した日の3日間以外は、夕刻も半袖で充分と言う日が続いています。 これが本当の「秋老虎」到来って感じですね。
毎日が熱ち熱ちです。
(秋老虎:「戻り夏」の様な意味で、暑さを虎に例えた中国習慣的季語)

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昨日の式典設備を解体していましたが、工員が櫓の上の方から、留め金類 を下に放り投げていました。
中国では、特に珍しくもない「普通」の光景ですが((ーー;))、莫高窟 の環境を管理している朱経理が(前日絵を買ってくれましたので名前知っ てました)、大声で「ni們干什幺!?快下来!!不讓給ni們干!!」 (貴様等何をしているか!?さっさと降りて来い!!お前等に仕事はやら んぞぉ〜!!)と怒鳴っていました。
工員には申し訳ないですが、なんか嬉しくなりましたねぇ〜このやり取り。

今日、日本人旅行者の父子2人連れに出会いました。
ウチが出店している場所の土産屋には、後ろのスペースにテーブルと椅子 が設置されている休憩コーナーがあり、20人くらいが座れるように成っ ています。そこに「哈密瓜(ハミ瓜)」を持参して入って来たのがこの方 たち。
食べ終わって机を拭いて居られたので、見てすぐに日本人だって判りまし た。

  「良いですよ、こちらでやりますから」
とお声掛けしたのがきっかけで、色々お話を聞かせて戴きました。

蘭州から河西走廊(回廊)を廻って来られたとの事、敦煌を出た後は、烏 魯木齊、吐爾番まで行かれるそうです。
お連れの息子さんが、以前中国に1年半留学した事があり、中国には何の 興味もなかったお父さんも、一度北京に行ってから考えが変わり、その後 3年で、もう100回近くお1人で行き来して居られるそうです。(ご本 人は中国語が全然出来ません)

こんな辺鄙な所ででも、またまた中国に填ってしまった人に出会う事が出 来ました。

調子よく話し込んで居りましたら6時頃になり、それから莫高窟のVCD や写真集を吟味して居られたら7時前くらいになりました。
もうこの時間では、帰りの足が無くなってしまいます。
我々が莫高窟の駐車場横にあるホテルに帰る時、ここの駐車場は、2,3 台のマイカーと、工員専用のバスしか停まって居らず、しかもここには、 時間が過ぎたら(5時くらい?)公共バスが無いんです。
しかも彼ら、これから月牙泉、鳴沙山へ夕日を見に行きたいと言う事でし たので、とりあえず、こちらで知り合いのタクシーを呼んで、敦煌市への 帰りの足を手配して差し上げました。

これから夕日の見られる9時半まで、と言う事でしたので、ついでに運転 手に頼んでみたら、鳴沙山〜太陽大酒店まで送り届けるまでの約3時間、 50元で快く受けて貰えましたし、「10時まででも問題ないっすよ」っ て言って呉れました。

  敦煌の人はやっぱり素敵〜〜!!!

・・・でも彼ら、10時まで御飯どうしたのかな?などと、余計な心配をする 当方でした・・・。

明日は玉門関に行きたいと言う事でしたので、陽関も連続で回れますよと、 以前、知人の西安@老吉さんから教わっていたコースを推薦し、1日でど の位回れるか調整してみました。
西安@老吉さん、助かりました。どうも有り難う御座いました。
(西安@老吉さん:FreeML中国旅行情報MLメンバーさんで、西安の中 国系旅行社勤務の方)

このコース、全部この司机で廻れば格安・・・とも思いましたが、その手配は、 彼らのインスピレーションに任せました。(息子さんは中文OKでしたので 。)

2人旅に都合の良い事をしてあげる事って、必ずしも良い事ではなく、旅 の楽しみが半減しても申し訳ないので・・。旅先でのハプニングや浪費も、 後々良い思い出に成りますからね。







我々は・・と言いますと、今日も町へ繰り出し、莫高窟でのイベント終了後 の良い出店場所は無いか・・と探りに出掛けました。
莫高窟前の土産通りは、導游(ガイド)の関係から、客がなかなか来ない ので。(中国通の方なら理由は簡単にお判りかと。折を見て別の所で「導 游の仕組み」を解説させて頂きます。)

行きは例の如く、工員のバスに潜り込んで5元/人。
上で(莫高窟)出店している時に、ホテル関係のバーを仕切っている人から 声を掛けられて居たので、その人に詳しい話を聞く為に出掛けました。

仕事はさておき、まずはまたもや例のラーメン屋で牛肉面を戴き、白蘭瓜と 莫高梨、新疆餅子(ピザの生地みたいなもので、ナンとは少し違ったもの) と飲み物を買い込んで帰って参りました。(書くのを忘れておりましたが、 7時頃を過ぎると上には店も何も無く、ホテルの売店も閉まるので、街に 出た機会に食糧を買い込んでおかないと、いざと言う時に何も食べるもの が無くて困るんです。無い時に限って無性に食べたくなる、人間の浅はか さ、愚かさ、どん欲さ?)

帰りは、前回砂嵐の中送ってくれた司机(運ちゃん)に連絡し、また30元 で送って貰いました。何と、奥さんも司机だと言う事で、今日は奥さんの運 転で上りました。
話し好きのこの奥さん、おかげで楽しく過ごせたので、25kmの20分が、 あっと言う間でした。
ホテルに到着後、御礼方々爺ぃの火筆画を実演披露して上げて、水桶や栞に 絵を描いてプレゼント。滅茶苦茶大喜びしてくれたので、こんな時間に来て 貰ったお返しが出来た感じで、わざわざ道具を準備して実演した会があった と言うものです。

今後も、夜に敦煌市から莫高窟へ戻る場合、足の確保が結構大変ですので、 彼のおかげで助かります。

もう一つ問題があり、研究院関係者以外は必ず関所で調べられるか拒否され るのですが、最近向うも覚えて呉れて、すんなり通過出来るようになりました。
(ってな情報を書いても、こんな特別なケースって、普通の旅行では経験で きないので意味が無いですよね・・・(^^;ゞ)
司机のおじさん(胡さん)、今後も安料金で来て呉れると言う事ですので、 やはり敦煌の人は素敵ですねぇ〜。

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                           <続く・・・>
中国旅行は「歩き」じゃい!
中国旅行のハイライト敦煌は、町も人も人情味ある良い所じゃよ。







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