=敦煌奮闘記= 
莫高窟での13日間 〜5日目〜

 怒りの記念祭!?
8月13日。曇り空の朝です。何となく気温が高い感じ。
最低気温も14℃だったようですので、いつのも12℃前後より 若干高かったようですね。

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実演2日目、今日のトラブルは自己的なミスが原因・・・。(^^;
目覚まし時計をセットしたのに、夜の間にスイッチがOFF、困った事 に2人ともお寝坊さん・・・9時半に出勤と成ってしまいました(爺ぃは とにかく寝相が悪いんです!)。
まあ、莫高窟のお客さんが、朝の参観が終わって出て来るまで、まだ 時間は充分有るので、まあ良いか・・・と言う事で急いで準備準備!(11時頃 までは出て来ないので、、、)

昨日、荷物を自分たちで持って行きましたが、散歩なら10分の距離が、 材料などの重さで20分ぐらい掛かり、へとへとになってしまいました。 なので、爺ぃが先だって知りあったおじさんに頼んで、毎朝8時40分、 毎夕6時半に迎えに来て貰うように頼んで呉れました。
昨日の6時半から運んで貰っていますが、これで出勤が本当に楽になり ました。
彼の3輪車には強力モーターが付いていて、かなりの量でも進みます。 なので、爺ぃと当方で150kg、荷物が30kgですから、おじさん を併せると240kg以上を、スイスイ運んでくれます。

お昼前頃から何故か蒸し蒸しして、気温自体30℃以上になり、こちら に来て初めて「暑い」と感じました。でも、上海の暑さに比べれば何て 事もないので、何とか乗り切りました。

9層楼前のセッティングが、今日かなり出来上がり、音出しや荷物の搬 入等も始まりましたが、やはりこれはいけない事だと感じますね。
180ホーン以上はあろうかと思う大音量で、流行歌を流して音調整、 マルチドライブのようで、高音、中音、低音を個別に出したり、合成音 声で、雑音の如く流行歌をかけて居ました。
設備は金で買えるけど、その機材を扱う専門家は、レベルが低いのかど うなのか、調整する好意では決してありませんよ、この音出汁では。
当方達の出店場所は、9層楼に一番近い真正面の位置なのでかなり堪え ます。
本来、音響設備の「低音」と言うものは後ろに逃げるもの。加えて超低 音(低周波)は共鳴するので、莫高窟の各窟内で充分に低周波震動が働い ていると思います。
言ってはいけない事でしょうが、こういう所に関しては、田舎の政府行政 を司っている役人は、ほんまアホです。アホを絵に描いたような連中です ね。それで居て、本番の挨拶では、「今後とも莫高窟保護に全力を注ぐ・・」 やら何やらと大義名分を掲げて曰うんでしょう、この舞台で。それが実は 本末転倒になっている事に、寸分も気が付かないで。

「色が褪せるから写真を撮ってはいけない」、「文物保護のためお静かに」 だって??? 一度に超低周波で攻撃したら、そんな事全部意味を失ってしまいます。 偽善者だって事が判らないんでしょうね。ほんま「ド」アホですわ。

中央の偉いさん、何とかこの事に気が付いて、田舎モノの幹部を処分して 欲しい・・・
ちゅ、中央が推していたら、、、もうしゃあないか・・(@@;











今日は、店舗を間借りさせて戴いている老板娘に、莫高窟の梨、杏皮水、 莫高窟の水で打った面を戴きました。
この杏皮水って言うやつ、若干酸っぱくて甘いジュースで、言うならばスモモ ジュースみたいな味で、暑い時にはピッタリです。ただ、量が多いのには びっくり。
通常の販売価格は、ビールの大ジョッキに入っていて5元/杯です。しかも スリキリ満タン。冷たい飲み物ですが、氷は入っていません。
当方は、お呼ばれでしたのでコップ一杯だけ。でもこれで充分ですね。 ジュースをそんなには飲めません。(でも、大陸の方々は満足らしいです)

梨は、口当たりも味もかなりリンゴに近く、梨なのかリンゴなのか良く判 らない感じでした。形は新疆の梨と同じでチョイ瓢箪型、色はもう少し濃 い緑色でした。でも、切り口は梨の透明感・・・とても不思議な梨です。

今日は町に下る必要がないので、莫高窟散歩第2段。
例の番人おじさんと一緒に、もっと端まで歩いて行きました。
おじさんのお名前は「余」さん。老余(らぉゆぃ)と呼ぶ事にしました。

更に北の端に、もう一人おじさんがいました。(老裴(らぉふぇい)。当方、 この文字の苗字は初めて)
彼曰く、洞窟だけの部分(工員の住居跡)が続く中、途中にドアのある所は、 日本の映画“敦煌”の撮影で造られたモノだそうで、古物ではないそうです。

老余も、老裴も、ものすごく良い人で、すぐに爺ぃと意気投合して仕舞いました。
普段、莫高窟全般のゴミや観光客の歩いた後の崩れた砂の整理などを しているので、他人から余り理解されない職業。
爺ぃが分け隔て無く、老百姓の地位を大切にして話しをするので、2家族共、 まるで今までも友人だったかの如く、仲良く語り合って居りました。
明日の夕食は、老余の小屋で、「びゃんびゃん麺」のお呼ばれです。 (老余は陝西人。びゃんびゃん麺は、西安名物のお惣菜ぶっかけ麺の事です。)

一応騙しているようでイヤなので、爺ぃから当方が日本人だと言う事をバラ して貰いました。田舎町では何かと難しい事になると面倒なので、おおっぴら にはしていません。観光でなく長期ですから。
(ホテルも爺ぃのみの登記で済ますことが出来たので、とりあえず隠すように しています。手配した人の計らい。あ、ここでバラしていますね。(^^;)


PS:
アホゥな爆音で音響設備を掻き鳴らし、リハーサルは10時ごろまで行われて いました。
いつもは静かな莫高窟が、きょうは特別喧しい・・・ ・・・。
(幾度も、アホ、アホと、汚い言葉でごめんなさい。でも、とにかく矛盾して いる行為に憤慨しっぱなしなもので・・・)

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                           <続く・・・>
=5日目の写真集= 
 〜9層楼前広場から〜





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