=敦煌奮闘記= 
莫高窟での13日間 〜9日目〜

 莫高窟の聖霊が去った日
8月17日。今日も晴れですが、適当に雲が出ております。
雲がある割には、これまでの晴天時より透明度がある日です。早速雲 が被さった9層楼を撮影。

昼過ぎに成ると、楼の天辺から蜘蛛の糸を放ったような雲が出ており、 丁度天辺から放たれたような感じの写真を撮りました。 結構迫力のある感じで、遠近感のある良い構図の写真になりました。

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夕刻からは、莫高窟の後ろ(西側)は雲が多くなりましたが、祁連山 脈の方面は透明感があって、山肌の起伏が綺麗で、赤く染まって行く その光景を、駐車場の岩に腰掛けて眺めておりました。

夜になると、1日中雲が有ったものの、夜空には相変わらず大きな天 の川が覆っており、いつもながら大自然の真っ直中に居るんだという 感じがします。
空気は綺麗し、もう9日も住んでいるので、呼吸器系が綺麗になった かな?でも、空気乾燥が他の地域とは段違いなので、鼻の穴が乾いて すごい感じです。(^00^
持ってきた材料も、今回は全部が「竹」なので、反りが出てきちゃい ました。

明日は安増さんがこちら方面をご訪問予定。(安増さん:MLの管理者) お会いできる事を楽しみにしています。
2度来られるご予定との事、2回目は夕方6時くらいまで居られるよ うですので、片道のタクシーで来て戴いて、夜はミニオフ会の予定も ある ので、町への下りは一緒に向かう事にしました。
早速、例の胡先生に予約入れておきました。

今日の鳴沙山、ご同行した方がよかったなぁ・・・と後で後悔。
6時閉店後、莫高窟にいる我々は、町へ出ない限り隔離モードなので、 実は結構時間を持て余しております。(^^; お電話戴いた時、爺ぃと喧嘩して気持ちが余所に行っていたようです。 済みませんでした。

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実は、2日後に発覚する事なのですが、いつもは毎日整理するデジカ メのデータを、今日は忘れて寝てしまいました、翌日の撮影終了後も 同じで、妙な事が2日続き、結局2日目にまとめて2日分同時に整理 をしたのですが、その時に間違って16日分を含む17日最初の分を 消去してしまいました。

間違える時って色々な勘違いが重なり合って発生するんですね・・・あれ はこう、これはこう・・・と考えながら注意して作業完了後、次の日の撮 影でカードが一杯になり、入れ替える際に発覚。何で整理したはずの 昨日の内容が入ったまま・・・
慌ててPCを見てみると、しっかり16日のが有りません。消したもの は仕方がありませんね。今日、最初に使ったカードがそれだったので。

爺ぃに溢していると、爺ぃは何か納得したかの如く、

  爺ぃ:「それはきっと常書鴻の怒りじゃぞ。昨日見たあの雲は、莫高窟の聖霊が、
      今の関係者達に嫌気が差して出て行った痕跡じゃったんじゃ。あの写真
      は残しちゃいけないものなんじゃよ、きっと。」
・・・と、マジマジと語るので、そう言われれば何となくそう言う感じも しないでもなく、消した事が判った時とは裏腹に妙〜に納得して、 すんなりと諦める事が出来ました。

上海に帰ってから、爺ぃのフィルムカメラの照巻(フィルム)を現像し たら、その兆候が現れる前の、塊がほどけだした状態の写真が残ってい ました。きっと、まだ完全に聖霊が渡る橋には成っていなかったので、 この3枚は残っていたのかな・・・って、2人で話しておりました。
今も上海に保管してありますが、一生公表しない事にします。

特に信心深い訳でも無いんですけどね・・・。

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<続く・・・>
=9日目の写真集=






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