=敦煌奮闘記= 〜最終回〜
         敦煌市内での活動

 【最終回】帰滬〜旅の終わりに〜
はじめに・・・
とうとう迎えた最終回。しつこく連載してきたこの「だらだら日記シリーズ」、 付き合って下さった方も、そうでなかった方も(^^;)、どうも有り難う御座いました。
お陰様で10日、無事上海に戻る事ができ、この記録の締めくくりも出来 る事となりました。

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9月10日、旅の終わりに。
(・・・旅行じゃないっての!!(^^;;ゞ)

9時に起床。天気は相変わらず晴れ、本当に雨知らずの旅です。

あと、6時間少しで上海に帰れる!
「帰れる」って感じたのは、今回が初めてじゃないかな?・・・と思います。 いつもは帰ることが当然で、切符もすんなり取れていましたから。
今回のように、行きも帰りも苦労したのは、旅費を節約すべく、空席待ち専用の航空券を見つけてしまって、 買っちゃった事が全ての苦労の始まり・・。
まぁ、金さえきっちり払えば、何でもスムーズに行くのでしょうが、こう言ったスリルもたまには良いかな ・・と、まだ強がりを言ったりしていますが。

朝の段取りを簡単に済まし、2日目に到着した駅は、苦い思い出のある安徽省{虫豊}埠(Beng Bu)。
去年の11月、契約詐欺で引っ掛かった町が、この駅からオンボロバスで3時間先の「渦陽」にあるのでした。(^^;
とりあえず降りて記念撮影しておきました。またいつ来られるか判りませんし、前回は写真を撮る気持ちの 余裕も無かったので。(^^;

この段階で、何故か30分遅れていました。あんなに正確に進んできた筈、いつの間にこんな遅れを出したのかな?

南京に着く頃、空はまだまだ良い天気でしたが、常州辺りから雲が多くなり、南京で外気温度32℃だったのが、 この辺りから25℃に。時間は午後1時過ぎ。上海に近づくにつれ雲も多くなり、無錫辺りからは小雨が確認できました。
「着いたら、引き取る大きな別送荷物もあるのに、雨降ったら嫌やなぁ〜」
と思うも、蘇州を過ぎても良くなりそうにはありません。

ひやひやしながらも、ようやく・・本当に漸くですが、上海新客站に到着!
結局、上海に到着したのが15時50分。40分遅れの到着です。
一共、41時間50分、42時間弱の旅。中国渡航歴11年目にして、最長の列車乗車時間記録です。
この前の広州東−上海が25時間半、その前が上海−広州東24時間半。
何れも丸1日乗車ってのが最高記録でしたが、今回大幅に上回って仕舞いました。
しかし、速度が緩やかだった為なのか、全然疲れを感じて居りません。
(上海新客站:上海北駅、現上海駅。 一共:トータル)

案ずるより産むが横山やすし・・じゃなくって、産むが易し。到着すれば何の事はなく、心配していた 雨も殆どなく、迎えに頼んでおいたトラック型のタクシーに乗って、北広場から南広場の提貨処へ向かい、 先に送っておいた荷物を回収に行きました。(南広場(正面)は、待っていて貰う場所がないので、 大抵は北広場で乗る事になります)
全部完了して高架道路に乗ったときから、急激に雨足が強くなり、彭浦についた頃には殆ど上がって、 荷物や人間の活動には、何の支障もなく行う事が出来ました。
(提貨処:荷受け場所。 彭浦:ボクの住居がある所の居住区名で、彭浦新村のこと。)

飛行機が取れず頑張って、試行錯誤しながら哈密を往復し、烏魯木齊公安庁のお手伝いを戴き、何とか 寝台硬臥を手に入れ、雨にも祟られる事もなく帰宅することが出来ました。
(公安庁:MLでは大っぴらに書きませんでした。そうでもしなければ、この時期に切符など絶対に手に入りません)

これもみんな、10日間莫高窟で頑張った時の「おかげ」かもしれません。もしくは、今回知り合った みんなの応援があったから、最後はスムーズに終結する事が出来たのかも知れません。
あの莫高窟清掃業の老余も、莫高窟に来て働くようになってから、これまで持っていた腰痛や、慢性的 な細かな病気も、全て跡形もなく無くなったらしいし、奥さん共々、市内へ出掛けて病気を診るという 必要など、この20年程無いそうです。

我々もなんとか、敦煌に新しい芸術の息吹を吹き込めれば良いなぁと、途方もない事を考えつつ、来年 の初春、殴ぐり込みを掛ける為に、再度出掛ける予定です。(観光オフに出掛けて、帰りの航空券を消化 したいだけちゃうん!と突っ込まないで下さいねぇ・・・(^^;; )

生きた芸術を、あの土地から世界に投げかけられれば良いなぁ・・と、志だけはと〜んでもなく、とて つもない計画を企画付けさせて呉れた今回の出張。
そのドタバタ奮闘劇を綴った、くだらなく長い長〜い記録でした。

おしまい。

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沢山有りすぎる大陸でのエピソード、書ききれない程のおもしろびっくり事件の数々。
選抜しても、どうしても長ったらしくなってしまい、読むのに苦労された方々が殆どだったと思いますが、 すこしでも時間を共有できたとすれば、嬉しく存じます。
MLと同時に、毎日の投稿に併せてお出しすれば、ほぼ同じ時間を共有出来たのですが、そこまで頭が回 りませんでした。(^^;

殆どが夜中の投稿でしたので、足りない腦が最後の力を振り絞っていたため、意味不明の文面も多かった かと・・・(自分で読み返して、何が言いたいのか判らず、冷や汗をかいた部分も、かなり有りました(^_^;)
(早くて1時、遅い時には3時なんて事も有りました。)

何はともあれ、長々とお付き合い戴きましてどうも有り難う御座いました。


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<全編おしまい・・・>







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