=敦煌奮闘記= 〜28日目〜
      敦煌市内での活動(続哈密編-1)

 再び哈密へ・・・
敦煌へ出掛けて1ヶ月まであと2日!!

9月5日。
晴天。羊雲がぽつぽつ並んで可愛らしい感じです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今日、哈密へ向けて出発すると、今回の敦煌での活動は完全に終わります。しかし、1ヶ月になってしまうとは、 我々も考えていませんでした。
後半の生活は、夜店の売り上げで賄う形になり、何となく旅芸人気分です。

先だって哈密から敦煌へ戻った理由は、上海-敦煌の空席待ち往復航空券がある為で、敦煌から上海へ戻りたかっ たからですが、結果的に9月中は無理と判明し、再度哈密へ逆戻りする事にしました。
今日は哈密へ行くだけなので、時間は結構いい加減。みんなそれぞれバラバラで、哈密からのチームは、昨日の はしゃぎ過ぎが祟ってか、9時を過ぎても熟睡していました。

皆が寝ている中、8時頃に爺ぃは独りで髭坊主親父の所へ行ったそうです。何でも、昨日描きかけだった瓢箪画 の龍を仕上げる為に。昨日描き始めたらお客が来たので、尾っぽが無いままの状態で止めて、注文のもの4枚を 仕上げましたら夜の11時過ぎになって仕舞いました。瓢箪の方を仕上げるには、一寸時間がないような感じに なりましたので、「来年仕上げる」約束で帰ったのでした。

羊肉を食べている時も、部屋に戻っても、未完成の事が気になっている様子で、「・・・」と言う感じが幾度か。
余程気に掛かっていたのでしょうね。仕上げてお互いすっきりしてホテルに戻ってきました。 本人も昨日とは違って満足気。
何か、古いシルクロードの漢詩などの出版物を貰ってきたらしく、2倍3倍満足したようです。
当方、そう言う事とは知らずに9時まで寝ておりました・・・(^^;ゞ

朝食を饅頭と豆乳で簡単に済ませ、10時半出発。
郊外のガソリンスタンドで給油後、当方が代打で運転し、柳園に向かってひた走ります。

人間5人と上海から送った荷物を満載にした660ccエンジンの面包車(ワンボックス)は、デコボコに応じて バウンドし、中の荷物が人を襲います。その度にみんな大はしゃぎ!良い道に入ると少し速度が出せますが、 何せ重いのと、敦煌から柳園までが緩やかな登勾配でもあるので、80km以上出せる所がありません。

しかし、空は晴れ晴れ、風も心地よい秋の風、12時を過ぎてもエアコン無しで走れるくらい、その日差しには 似合わぬ快適な気温。それと、向かう先の空には可愛い羊雲が、走っても走っても連いてくるので、それを見ながら 追いかけながら、走っているのが楽しかったです。
見とれていると、突如道が悪くなり、またまたバウンドして荷物が反乱・・・・・

130kmを走行し切ると、柳園ジャンクションを左に折れて、烏魯木齊へ向かうR312に入ります。なので、 仲良くなった羊さんたちともお別れし、通行料金10元を渡して高速道路の速度へ〜!!
・・・しかし、次の星星峽までは登勾配、やっぱり60〜80kmでしか走れません。でも、わいわいがやがや 騒ぎながらの戈壁灘走行、別にどうってこと有りません。

しかし改めて見てみましたが、直線が続く道は、とにかく「真っ直ぐ」です。地表の起伏に併せて上下していますが、 そうしながらも真っ直ぐ続く道が、地平線に吸い込まれるまで確認する事ができます。その為か、対向車が来ている 時の追い越しでは、距離感が掴めなくなる事がしばしばで、ついつい抜かずにトラックの後ろで待っていたり、 結構間抜けな場面も有りました。

入ってスグ確認できた標識は「3296」でした。柳園−哈密の距離は「3296」〜「3584」。その間、 ここは有料道路のくせに、道は所々うねりが出ていたり、補修途中で大穴が空いていたりで、結構気が抜けないのが 困ります。景色に見とれていたい場合は、運転などせずに見るほうに廻る方が良いでしょう。(運転していたせいで、 写真が撮れませんでしたし・・・)

星星峽を抜けると後は下りが殆ど。行きはここを登っていた訳で、その時のまどろっこしさがかなりひどかったので、 今日はその分、エンジン音も静かに走行できるし、ガソリンも節約できますね。
通行料は、柳園、星星峽でそれぞれ10元、哈密郊外で4元、ガソリン3.31元/リットルを100元分で到着しました。 ホテルに着いたのは16時で、チェックイン後、沢山の荷物を運んで落ち着いたのが30分後。
後は部屋でバタンキュ〜。

2時間位寝て、哈密の連中に連れられ夜食を軽く取り、その後「吐哈油田開発区」にある綺麗な広場で、夜の催し物 を見ながら散歩してきました。
カラフルな照明が電動で動いていて、公園中を照らして居ります。噴水がそれに当たって色づき、雰囲気を昂揚 させます。土曜日は、音楽噴水もあってもっと綺麗な感じになるそうですが、それでも結構人が来ていて賑わって いました。
哈密地区の、田舎町の綺麗で纏まりのある開発には、感心するばかりです。


今日も、夜空には満天に星が散らばって居ます。 今日仲良くなった羊さん達は、今はどこで何をして居るんでしょうね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

PS:
明日は、頼んでいた火車切符がどのような形で入手できるのかだけが重点。出来なかったら・・・悲惨です。
今回、「空席待ち往復航空券、価格は半値!!」と言うスリルあるものを買ったが故に転けているので、 火車切符では転けたくはありません。(>o<;
実際、どうやってやるのかって事は、日本人には理解できない事でしょうが、こう言う事が中国では現実なんです。 この点を知る事が、大陸で切り抜けて行く為には大切なんですよね。
「悪」として否定していると、ここでは何〜んにも出来ませんから。(^^;

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<続く・・・>


莫高窟奮闘記へ





ご案内 羅成驤画の伯火筆画ギャラリー 中国写真撮影ギャラリー イラスト画像掲載ページ 会社紹介 リンク


Copyright (C) 2004 ChinaART Laboratories & Trading Japan. All Rights Reserved.