=敦煌奮闘記= 〜27日目〜
         敦煌市内での活動

 鳴沙山と月牙泉にて
9月4日。
晴天です。綺麗な青空が広がっています。

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今日は上海へ戻る作戦を考えながら、鳴沙山と月牙泉に同行しました。
ここは一つの園内で、入れば両方同時に観光する事が出来ます。
店の店主(骨董屋)が月牙泉の老板と仲良しだったので、店の奥さんの 付き添いの7人で行きましたが、見事に鳴沙山の入場料80元が免除さ れました。(^^
ラッキー!
7人で入ると560元、7300日本円です。
で、「月牙泉の老板」ってことは・・・、「月牙泉」って私営???
店の奥さん曰く、彼が数年前に権利を買い取っていて、彼にとっては 自分の庭と同じだそうです。
到着後、奥さんが係員に何かを尋ね、電話で呼び出して貰いました。
駈けてきたおじさんに軽く挨拶を交わし、彼がサイン一つしただけで、 本当に入れて仕舞いました・・・
この髭坊主の骨董屋主人、胡散臭いだけあって友人が多いのナンのって。 月牙泉の主人までお知り合い。
流石商業一条街の元締めだけ有りますね。

色々感心しながら電気自動車で月牙泉まで行き、ノンビリ写真を撮りながら 散歩していました。風がなかったので助かりました。昨年の春に来た時は、 ものすごい風で大変でしたから。
その時は、軍のジャンバー(軍大衣) を買って駱駝に乗る計画を試んだのですが、風の方にも大いに効果を発揮し まして、大喜びされました。
鳴沙山では、女性2人が上まで行って砂滑りを楽しみましたが、結果が悲惨 で、顔、髪の毛、洋服・・・と砂だらけになってしまいました。

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観光を終えてホテルで休憩、6時半に出店の為出掛けました。今日が文字通 り、今回こそ本当の出店最後の日。

材料も底を突き、でも何とか得意のベニア板を追加して頑張って参りました が、何とか無事に・・無事に最終日を送れました・・・

帰りの方法は、来る時に取ってあった飛行機の往復チケットが1年有効なの で、これは次回の帰りに使う事にして、今回は火車(列車)で帰る事にしま した。
髭坊主オヤジは、「柳園(敦煌)の切符も、オレが手配してやる。友人の伝 手があるから」と言って呉れましたが、駅に行き、火車に乗り込んでから融 通を利かすと言う方法でした。実際に切符を手にしない方法は、寝台が確定 されないと困るし、荷物も多いので何とかはぐらかし、爺ぃの裏技で、敦煌 ではなく哈密から帰投する事にしました。
(技はナイショ、あんまり使いたく無い方法なので済みません・・・)
哈密から上海までの距離は3800km。
もうすぐ、初めての《42時間火車の旅》がボクを待っている・・・
(ーー;
で、幾ら融通を利かすと言っても、今日言って明日って事はムリなので、 秘密の技で連絡し、結果的に8日のチケットが押さえられました。これから ゆっくり哈密へ戻り、哈密で2日間鋭気を癒してから上海へ帰ります。

胡散臭い髭坊主オヤジ、またも別れを惜しむかのようで、奥さんが話し込ん でいると、口では「早く帰してやれ、明日早いんだから」と言いながら、 実は自分の気持ちを整理しているかのように感じました。
今回も、また少し目が赤くなっていたので、「明年見(来年また)」と一声 掛けたと思うと、店の奥に消えて行きました。

我々は、「来之前,一定提前告訴イ尓(来る前に連絡するからね)」と言って、 長い間お世話になった商業一条街を後にして、コールマンシシカバブ(名前 化してしまった)を食べに行きました。(夜の12時でした)

今日が最後だったので、夕方店に行って、コールマン髭主人の娘2人と奥さん の4人で、店前で記念写真を撮ってあげました。
奥さんが来るのが8時を過ぎたので、それまでに2回顔を出し、暗くなっては まずいと思って、父子3人のものを先に撮ってあげました。
写真が出来たら、例のPCショップに送りつけ、配って貰う事にしました。
「写真なんて撮って貰った事がない」と喜んでいるので、出来るだけ早く送っ て上げたいと思います。最初は、「写真を」と要望する事に対し、何で写真な んか撮ってくれるのだろう?って思っていたようですが、連日通っているウチに、 疑惑は無くなって、実際の撮影日には逆に大歓迎されて、今では出来上がりを待 ち望んでくれているようです。

維吾爾人と漢民族との壁を時々感じるのですが、「人間」として付き合う爺ぃの 場合、そんな壁など有りませんから、相手がこっちのペースにのめり込み、気が 付いたら「家族」みたいに成っています。
いつも思うんですが、爺ぃが国家を担う人間だったら、どんなに面白いだろうな ぁ〜って。

では、又明日の410kmボロ車の旅の為、今日はこの辺で休みます。
(他人の車、ボロは余計でした・・・(^^;ゞ)

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<続く・・・>

















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