=敦煌奮闘記= 〜25日目〜
         敦煌市内での活動

 ゴビ灘道中ひざくりげ 〜哈密-敦煌〜
9月2日。
晴れ。雲がポツポツと出ています。

朝飯が始まる前に出発なので、昨日簡単な物を買い込みました。哈密は新疆のエリアなので、 活動時間が北京時間より2時間遅れています。なので、朝食も9時半開始で、時間が合わず 食べられません。

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8時に出発予定でしたが、昨日の終わりが遅くなった事も有り、45分遅れての出発となりました。
ガスチャージの後、国道312へ入りました。行きの時に確認していたつもりの距離が間違っていました。 「3560」ではなく、「3580」でした。で、到着の柳園(敦煌)は、「3310」ではなく、 「3300」でした。280km+130kmで、哈密−敦煌の合計は410kmとなります。

帰りに使った車は、老王の新聞社名前入り軽のワンボックス。
老友の老王と彼の知り合いの女性2人の合計5人で敦煌へ向かう事になりました。
来る時のウオンバット書記も居ないし、身内ばかりなので言いたい放題、話したい放題。行きの4時間半に 比べて5時間半と、1時間ほど多く掛かりましたが、感覚的には短かったです。

方向盤(ハンドル)の遊びが良い感じで、デコボコでも操舵を取られないのが幸いし、わいわいがやがやと 運転できたので、結構快適な時間でした。
哈密から星星峽までは、見た感じ平坦なのにも係わらず実際は上昇り勾配で、180kmの道程が、ずっと 続く登り勾配の為、軽ワゴンに人間が5人と荷物満載では、時速60km〜80kmの間でしか走行できま せん。
アクセルは床に張り付いたままです。(T_T)

走り出して少々気になっていた事があったのですが、ゴビ灘国道の途中には「レストハウス」や「お店」な んかが全く有りません。別に飲食品は持って来たので何の問題も無いんですが、じゃあ、もよおす場合・・・、 野郎は良いのですが女性は・・・(?_?

約2時間後に答えは出て呉れました。それは、「大荒野巨大厠所」だったのです。書くには忍びないのですが、 野っぱらで済ますんですね、結構当たり前のように。この移動、トイレ付きの長距離バスでなければ、外国人 の場合は大変ですね。

なんだかんだしているウチ、いつまでも真っ直ぐの道で、前の景色がグレーの壁だった所に(表現しにくいで す。道が本当に真っ直ぐで、先には灰色の低い塀が横たわって居るんです)、森林らしきものが、陽炎のよう にですが見えてきました。遠くに敦煌の町が現れたのです。
見えてきたと言っても、途中に障害物がないので、スグに到着するかの如く聞こえますが、かなり、かなり遠 くです。
標識を確認すると、あと45km。見えてしまうんですね、ここではこんな先のものまでがすぐ前のように。
結局、ホテルの前までの390kmを運転させて貰いました。到着時、丁度昼の休憩開け時間で、再出勤ラッ シュ。町中は緊張しましたね・・・。(~_~;

ん?、あぁ、そうなんです。
敦煌の会社や商店、レストランの店員は、他地区と違って大抵地元人。度々申しましたように、本当に小さな町 なので、昼休みはみんなで自宅に帰って食事休憩。なので、「再出勤」と言う訳。

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哈密から戻った後、敦煌での出来事。

ホテルに到着後、今日はPCを開けていなかったので、メール確認でホテル居残り、爺ぃと老王と奥さんが、飛行 機の座席空き具合の確認に行きました。
3,4,5日、7,8日・・と空きが無く、6日の頭等艙(ファーストクラス)だけが開いていて、その他はあり ません・・・これに決めますが、それも空きがなくなると、我々のディスカウントチケットの性質から乗れませんが ・・・(^^;ゞ

で、その帰り、爺ぃはまたまた夜市で店をするらしく、暫く出店させて貰っていた、例の髭坊主オヤジの王老板に 掛け合って帰ってきたのでした。
当方、「今回は敦煌での活動は無し」と言って置いたのですが、絵の虫が騒ぐ爺ぃにはそれは無理な話で、しっかり、 ちゃっかり話を付けて帰ってきたのでした・・・(老板:主。店主やオヤブンの事)

すぐに夜になり、手慣れた感じで開店準備。
今日は特別人が少なくイマイチでしたが、その為余計に周りの店は閑古鳥、爺ぃが殆どの客を掴んでしまい、周りから 「あのじじいがくると、こっちゃ売り上げ上がったりだ!」と言う罵声まがいの声も聞こえてきました。(^^;;
逆に近所の店の人でも、爺ぃの民芸品的な作品を買いに来て呉れる人も居ります。これってもう開き直り?

人が少ないので11時に閉店し、例のコールマン髭主人が居る例の夜店の小吃広場へ。
今日は特別焼きが良かったのか、それとも単にお腹が空いていたからなのか、9本もシシカバブを食べてしまいました。
爺ぃが色々話していると、今コールマン髭オヤジが我々に出した物は、自分たちが食べる時の焼きで仕上げて呉れたそう です。特製秘伝のタレ(出汁?)があり、それの使い方で、自分たちの食事用、一般客用(馬馬虎虎仕上げ)に調整して いるらしいです。(この辺が日本と違う所。日本は美味しいモノを客に出す所が多いですね)

タレが有ったのは初めて知りました。そう言えば、写真に写っていた道具の右端に、お鍋のような物が掛かっていて、 ソレがタレの容器みたいですね()。
彼ら、もうそろそろ店を閉めようとして自分たちの晩飯分を焼いていた様子。そこに来たので丁度良かったんですね。
晩飯、遅いですね。
(馬馬虎虎:だいたい、いい加減、適当などの意味)

この時に一緒に飲んだ「黄河純生」ビール、なかなかいけますよ!
中国ビールのラベル、最近はかなりアカ抜けしてきまして、この黄河ビールはラベルもなかなか洒落てます。
(ラベルで飲むんじゃないですけど・・・)

お腹も一杯ですので、この辺で寝る事にします。

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<続く・・・>
「西部発展報」のバン
「西部発展報」のバン。何かこの運転手、胡散臭そうな人・・・

「西部発展報」のバン
「西部発展報」のバン。後ろに見える女性の人影はどうしてあんな所に・・・


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