=敦煌奮闘記= 〜19日目〜
         敦煌市内での活動

 帰る筈がまだ敦煌?
8月27日。
「最終回。朝起きて、帰滬の準備。(滬:上海のこと)運良く飛行機に乗れて、 いざ上海へ・・・」
・・・と言う内容になる予定だったのですが、昨日の投稿の後、情況が一変しまして、 まだ敦煌の住人だったりします。(^^;
送り出す荷物を整理し始めようとしたのですが、私が爺ぃに、「商品も沢山残って いるので、こんなに慌てて帰る必要は無いのでは?」と告げたら、爺ぃも同じ事を 考えていたようで、「調子も良いので残ろう」と言う事になりました。
飛行機も曖昧な予約ですから、乗れない場合の飛行場往復も無駄に思えてきて、 息が合った所で居残り決定とし、荷造りの手間も掛からずにぐっすり就寝したので した。

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今日は我々の居残りを祝福して呉れるかの如く晴天で(うぬぼれ)、3回目の真っ青 な空です。朝ご飯を・・と表に出た途端、余りの寒さにびっくりです。調べてみると、 早朝の最低気温は13度だったようです。

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日差しはあるのですが肌寒く、でも吸い込む空気は気持ち良く、朝、居残りの件を張 老師にお知らせしたら、朝飯をと言う事になりました。彼に連れられて、蘭州拉面を かっ喰らって、次のホテル探しに出掛けました。
変更する理由は、莫高賓館にはエレベーターが無く、荷物の上げ下ろしに苦労するか らです。

敦煌は何度も言いますけど小さな町なので、歩いて居れば何にでも出くわします。
適当に方向を決めて歩いて行くと、いくつかホテルがありました。すると長途汽車站 (長距離バス停)の真向かいに、個人経営の、綺麗でエレベーターもある「広源大酒店」 で交渉、張老師の顔で380元が120元になりました。部屋を見せて貰いましたが、 結構まとまっていて、バスタブとADSL、冷蔵庫が無いだけで、後は敦煌に於いては 充分な感じです。
スグ隣が「緑洲超市」と言うコンビニなので、長期滞在には重宝します。
ちなみに「ス−パ−マ−ケ−クット−」と書かれたカタカナが奇妙で、縦書きの物も有 るのですが、横線が縦に引けないので、とても読む事が出来ません。(@@;

一端戻って荷物を積み込み、カウンターでチェックアウトして居る時、1人で来て居ら れるらしい日本人に遭遇しました。
デポジットがどうのこうのと、話が伝わっていないのでお助けしました。
問題が解決し、一晩260元でしたが手続きが終わって、彼に御礼を言われたので軽く 会釈。こっちの精算を済まして引越先へ向かいましたが、御礼を言われた時に、「とり あえず部屋に行って来ます」の言葉が妙に引っ掛かり、爺ぃの後押しもあったので、引 っ越し先に荷物を置いて、スグに元のホテルに戻りました。

気になっていたので、しっかりその方の部屋番号を確認していた私は、内線を掛けまし たら、「部屋は1日だけなのでもうここで良い。でも今から莫高窟に行きたいのですが、 どうすればよい良いのか考えあぐねていた」と言う事でした。予感的中して一安心・・・
北陸大学の薬学部で、助教授をなさって居られる方でした。1人で新疆から敦煌、嘉峪 関へ抜けて西安までゆき、飛行機で帰国されるそうです。
ウチがここで使っている胡さんを紹介、無事に観光を終えられました。

で、彼、すごい技を見せてくれました。(書いて良いのかな・・・(^^;;)
ひと通り莫高窟を廻る方法を伝えましたが、日本語通訳が2時からしかなく、12時半に 着かれたので、1人で入って見る事にしたそうです。
お教えした通りに、太陽が逆光になる前に外観を写真に撮りまくり、入場後、一般窟を見 て居たら、特別窟に入るアジア系団体を発見。一緒にはいると、同じアジア人だからなの か、何も咎められずに見られたと言う事です。更に付いて行くと、続けて見たい窟に、同 じように入れて、次々に団体を狙って入ったそうです。客の出入りが多いと、鍵がされて いない所も有るので、その時も勝手に入っちゃったそうです。

・・・これって入場料100元ぽっきりで、500元の窟(離れていて人が少ない)を除いた 高額な特別窟を見てしまった事になります・・・。(^^; ウ・・ウラ技かな?? 特別窟価格 は、60〜500元までと色々なので。)
1人だから、別に説明を聞きたくない所でも長居しなくて良いし、逆にゆっくり見たい所 でも自分のペースで見られるので、結構楽しかったと言う事です。
詳細の説明が判りませんが、下調べ知識が有れば有効な裏技カモ・・・???

夕方、ウチ等は鳴沙山へ夕日を見に行く予定があったので、あちらが良ければ・・・と思って お誘いしました。莫高窟の後、明日に予定していた鳴沙山を見てこられたそうでしたが、 夕方の赤い砂漠も情緒があると言う事で、付いて来られました。
軽く夕食を摂り、予定通り向かいましたが、日の暮れる時間が急激に早くなっていて、 8時到着は時間通りでしたが、もう日が沈みかけて居りました。

沈み始める所を見る事が出来ず、失敗しちゃいました・・・(T_T)
でも、上に上がっても夕日は撮れないし、下から見ているもの綺麗だったので、写真を撮 るだけ撮って戻りました。
まあ、月の砂漠が見られたので満足して戴き、明日の予定にしていたここも、実際昼にも 入って見ているので、明日は予定を切り上げて、午前中に長距離バスで嘉峪関へ向かわれ るそうです。

中国語が全く出来ない方だったのですが、ここまで無事に楽しんで来られたご様子。
また中国に填っている肝の据わった日本人に出会える事が出来ました。

で、我々はと言いますと、今日の屈辱を明日晴らすのだ!と言う事で、明日天気が良かっ たら再度挑戦!!鳴沙山を夕日を見ながら、駱駝でフルコース廻って来たいと思います。

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爺ぃの作画のお仕事は取り敢えず有りませんし、懲りずにまたまたコールマン髭おやじさんの 新疆焼き肉を食べに、夜11時に出掛けて来ました。
流しの兄ぃちゃんも巻き込んで、歌ったりしてきました。(ここに来た頃に、顔見知りになっ ていた。爺ぃの実演も見に来てくれたし)
戻ったら1時でした。

・・・残った理由と、行動が伴っていませんね。(^^;

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<続く・・・>









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