買い物は=夜光杯=
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8月24日。 昨日の晩の出店で、朝の天気が判りませんでした・・・(^^;;;ゞ
お寝坊さんで12時起床。
空は普通の晴天。乾燥地方なのですが、湿度が70%と何となくじめじめ
した感じになりました。
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午後は、初めて観光客になってみました。
敦煌賓館の環城東路を挟んで向かいの、陽関東路にある夜光杯厰(工場)
直営の夜光杯売場で、本物の夜光杯を沢山買ってしまいました。(^^;
折角、長期間滞在していたので、と言うより住んでいたも同然なので、
これまで敦煌で買ったことがなかった事もあり、今回は夜光杯を買って
おこうと思って買い込んだお話です。
透明で有りながら、濃い緑色を呈しているもの、胴体同士をぶつけると、
響きが歪まないもの、ごま塩模様が少ないものが良質と言う事で、小さ
めのもの、2個1組のもの5セットと、8個1組のもの2セットを買い
ました。
箱に敷いてある白の座布団も、外で売っている物よりはるかに綺麗。
外売りのは、砂埃と色んな悪条件から、風化したような感じですから・・・
爺ぃは別場所にあった水晶サングラスを見て、「我要水晶太陽眼鏡・・・」
と甘えるので、これも買って上げる事にしました。連日、絵を描きまく
って辛苦辛苦(お疲れ)なので。
爺ぃ:「這個是人造水晶?」(これって人造水晶?)
店員:「不是,真水晶」(いいえ、本物の水晶です)
爺ぃ:「有什幺様区別?」(どこが違うの?)
店員:「看看!」(見てください!)
と言って白い紙を出し、目がねをあてがって見せて、
店員:「有花紋看見了没有?」(花模様が見えるの判ります
か?)
爺ぃ:「(うなずく)」
店員:「所以天然,有的眼鏡花紋多,有的眼鏡少」
(なので天然なんです。花模様が多いのと少ないのと
があります)
店の人と話しているウチに、爺ぃが店員に、「あなた、敦煌人ではないね」
と言うと、「ええ。福建です」と言う答え。
爺ぃさん、相手の口調で大体の所が判るようで、そこから切り出して、相手
を自分のペースに巻き込むのが手法の1つ。
仲良くなっておいてから、「これだけ買うからまけて」を切り出して、(ち
なみに全部で1,166元也)観光シーズンが収束しだした為、既に4折
(60%OFF)だったので価格は詰められませんでしたが、2個1組の
セットと、これ用の高級木箱1個をゲットしてしまいました。(^^;ゞ
ラッキー!木箱はかなり良い箱です。
この工場とお店は、従来の現地工場と福建の石材加工会社が合弁し、生産性
と品質を向上させた商品を販売しています。言い方を変えると、現地生産だ
けで細々とやっていた、歩留まりの悪い工場を手助けし、販売量を増やして
いる・・・と言う感じですね。
昔よりより薄く、より艶やかで透明感のある夜光杯が市場に出て行っていま
す。
(その分、若干高いんですけどね。。。)
でも、おみやげ屋で売っている、2個1組20〜40元の物は、悲しい事に、
老舗工場のロットアウト品や、輸送破損品の修復品、多くはレプリカ物らし
いです。
本物には、箱かどこかに製造工場名と連絡先が銘記されている事、保証書が
付いている事が最低条件だと言う事です。
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葡萄美酒夜光杯〜で有名な王翰の唐詩(涼州詩)の訳と解釈。
:原 文:
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葡萄美酒夜光杯,欲飲琵琶馬上催。
醉臥沙場君莫笑,古来征戦幾人回。
:日本語訳詩:
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葡萄の美酒、夜光の杯。
飲まんと欲すれば、琵琶馬上に催す。
酔うて沙場に臥せば、君笑うことなかれ。
古来征戦、幾人が帰る。
:日本語解釈:
~~~~~~~~~~~~~~~~
砂漠のオアシス、酒泉の地に辿り着いた戦地に赴く戦士達・・・。
みんな、この地の葡萄美酒を宴に、この瞬間を楽しもうじゃないか。
明日までかもしれない我が命、それを思えばとことん飲んで、
今だけでもつかの間の快楽に浸りたいのだ・・・
葡萄美酒夜光杯,欲飲琵琶馬上催。
醉臥沙場君莫笑,古来征戦幾人回。
夜光杯に注がれた葡萄美酒、今まさに宴を盛り挙げようとしたその時、
無情にも出陣を促す琵琶の音が、兵の駆る馬上から流れてきた。
出陣しようとしたものの、泥酔し砂場に倒れ込んだ俺を笑わないでくれ。
戦場に赴いた歴代の戦士が、どれだけ無事に戻れるか知れないのだから・・・。
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さあて、今日もコールマン髭オヤジの飯を喰ってから夜出陣です!
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<続く・・・>
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