=敦煌奮闘記= 〜14日目〜
         敦煌市内での活動

 いざ、敦煌市内へ引越
8月22日。
今日は、敦煌に来て初めての終日雨でした。
莫高窟前を出る時はそうでもなかったのですが、敦煌市内は土砂降りだったよ うで、降りてきて道が一面に濡れて居りました。近くでもこんなに違うものな んですね。

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急遽、ここでの出店を閉めて下へ行く事にしたので、お世話になった店の人に お別れをして、残していた備品類をまとめてホテルへ戻りました。

来る時は、いつもの如く3輪車のおじさん、老余に来て貰い、今日は展示用荷 物が無いので我々だけを乗せて店に向かって貰いました。ホテルへ戻る時は、 爺ぃと土産物屋アーケードを歩いてホテルへ・・・。
道すがら、お店の人たちから「帰るのかい?」と尋ねられ、何時の間にか皆と 知り合いになっていた爺ぃでした。(^^

戻りながら、出店したのは実質10日間でしたが、ここで働いた思い出を噛み 締めながら、ホテルまでの10分間の歩みを楽しんで帰る事にしました。 br>
チェックアウトの時間が近づくと、また老余が来て呉れて、部屋から荷物の運 び出しを手伝って呉れました。迎えの車の到着が遅く、時間を30分過ぎても 到着しません。
待ってりゃ良いものを、爺ぃは駐車場の入り口まで出て行って、イライラして いる様子でした。当方はのんびり待つ事にして、花壇のブロックに、老余と2 人で腰掛けて居ました。今ではどっちが中国人か判りませんね。(^^;
老余と2人だけで何やかんや話しました。(陝西訛りのおじさんですが、並ん で話すと、普段聞き取りにくいと思っていた訛りが、全く苦になりませんでした)
車が1時間遅れで来ましたが、おかげでその間、毎日送り迎えして呉れた老余と、 素朴な話を楽しむ事が出来ました。
都会では味わえない、ほのぼのとした感じの良い空気が流れました。

ロビーの若い服務員小姐も、「13日間、あっと言う間でしたね」と感慨深げ に見送って呉れました。駐車場前の出店のおばさん達も、「もう帰るの」と、 みんなで話し掛けて呉れます。
老余とは、我々がまだ下に居るので「じゃあ、2,3日後に下に行くから、そ の時にまた会いましょう」と約束して車に向かおうとしましたが、無性に寂し く感じて仕舞い、老余を抱きしめて、思いっきり握手をして、ホテルを後にし ました。

「うるるん」を自でやっているみたいで、なんかイヤですね、こう言う瞬間。
本当の最終日が来ない方が良いなぁ・・・と思う瞬間です。
みんな、ボク達はまだ下で頑張ってるので、機会があったらまた会えるよね・・・。

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小雨の滴る中を、遅れてきたワゴンは走る。爺ぃに散々愚痴を言われながら・・。
そうこうしているウチに、雨の上がった敦煌市に到着。なるほど、道はびしょ 濡れです。
さっそく莫高賓館にチェックイン、昨日寝たのが遅かった事と、連日の露天活 動の疲労で、6時まで爆睡してしまいました・・・。(~_~;

私がのんきに寝ている間に、爺ぃは民航售票所(民航チケットセンター)へ行き、 27日の切符をネゴって来たそうです。前々から隣のラーメン屋の主人に紹介さ れた担当の小姐にお願いして居たので、何とか無理言って取って貰えました。
しかし、中国は何が有るか判りません。当日空港へ行って「没有位置」って言わ れる事も充分考えられます。荷物の多い我々には、これは少し厄介です。
でも、取れた事を信じ、田舎町の人の良心を信じ、27日戻る事としたのでした。

珍しく天気の悪い1日でしたが、張濟華さんに会えるよう手引きして呉れた、 例のPC店老板娘(経理)が、何と今日が誕生日で、誕生会を計画していたら しく、それをナイショで夕飯に呼ばれました。行って初めて判ったと言う情況 で、何も持たずに来た我々、何とも気まずい感じ・・・。
誰もカメラを持って 来てなかったようでしたので、早速持参していたデジカメで写真を撮りました。 後ほどメールで送る事にして。

簡単な感じでしたが、老百姓(一般市民)の誕生パーティーに参加して、見知ら ぬみんなと色んなお話をして、日本も中国も、住民生活のベースは、気持ちは全 く同じだって感じました。
良い事だったら、お互い干渉し合って向上出来れば、政治問題なんかで、知識人 同士で有りがちな、些細な問題公言も出ないのにね、と言うのがみんなの意見で した。

今日はケ小平生誕100周年記念日で、中央にお歴々が集まっている報道がTV を埋め尽くして居ました。そんな事は余所に、我々はここでの新しい出店場所を 決めるため、中国人のみんなにも奮闘して貰ったおかげで、明日からの夜市出店 に精を出せるようになったのでした。
中国人は、気が合ったらとことん、知り合ったばかりでも誠心誠意尽くして呉れ ます。

これって、何処へ行っても同じで、日本以上に素直に気持ちが通じるんですね。 たった1つの部品購入から広がった、何とも言えない素敵な人間関係、電源ケ ーブルを忘れて居なければ、この出会いは無かったのかと考えると、何ともはや 不思議な縁の成せる技ですよね!不思議だけれど、やはり何か因果を感じざるを 得ません。
人生、やはりこうでなくては、楽しくありませんね!(ム・・ムリしてます??(^^;ゞ)

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<続く・・・>


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